
~肥満・不定愁訴・肩こりや腰痛と「質的栄養失調」~
「栄養不足」と聞くと、
食事量が少ない人。
痩せている人。
そんなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
しかし、食事量や摂取エネルギーは足りていても、身体に必要な栄養素の摂り方が偏っている状態になることがあります。
いわゆる**「質的栄養失調」**です。
つまり、
「たくさん食べている=必要な栄養が摂れている」
とは限りません。
そのため、肥満の方でも質的栄養失調になることがあります。
大切なのは、どのくらい食べたかだけではなく、**「何を食べているのか」**という食事の中身です。
質的栄養失調と身体の不調
私たちの身体は、毎日の食事から摂る栄養を材料にしてつくられ、働いています。
例えば、タンパク質は筋肉をはじめ身体をつくる大切な材料です。
鉄やビタミン、ミネラルなども、身体の様々な働きを維持するために必要です。
そのため、必要な栄養素の摂り方に偏りがある場合、
疲れが抜けない。
眠りが浅い。
イライラする。
なんとなくスッキリしない。
こうした不定愁訴を考える際にも、食生活や栄養状態は確認したいポイントの一つになります。
もちろん、
「疲れているから栄養不足」
「眠りが浅いから食事が原因」
と単純に決められるものではありません。
ストレスや自律神経、身体の状態など様々な要因が考えられるからこそ、原因を一つに決めつけず、食生活についても確認する。
私たちは、その視点も大切だと考えています。
では、肩こりや腰痛と栄養にはどのような関係があるのでしょうか?
肩こりや腰痛というと、
姿勢が悪い。
筋肉が硬い。
骨盤や身体のバランスが崩れている。
こうした原因をイメージする方が多いと思います。
もちろん、身体を検査して必要な施術を行うことは大切です。
しかし、もう一つ知っていただきたいことがあります。
筋肉そのものをつくり、維持し、回復させるためにも栄養が必要です。
タンパク質は、筋肉をつくり、筋力を維持するために欠かせない栄養素です。
また、負担のかかった筋組織の修復にはタンパク質が必要であり、ビタミンやミネラルなども身体の代謝や組織の維持に関わっています。
さらに、食べたものを身体で利用するためには、腸内環境を含めた消化・吸収の状態や全身の健康状態も大切です。
だから、
肩こりだから肩だけを見る。
腰痛だから腰だけを見る。
ではなく、
筋肉をつくる材料は足りているのか?
身体が回復していくための食生活になっているのか?
という視点も持つ。
栄養不足が肩こりや腰痛のすべての原因という意味ではありません。
しかし、
治療してもなかなか改善しない。
一度良くなっても何度も繰り返す。
肩こりや腰痛だけでなく、疲労感など他の不調もある。
そんな場合には、姿勢や筋肉、関節、身体の使い方だけでなく、食生活や栄養状態にも目を向ける意味があると私たちは考えています。
ダイエットも「食べない」だけではありません
質的栄養失調という考え方は、ダイエットにも関係します。
体重を減らすことだけを考えて食事量を極端に減らせば、身体に必要な栄養素まで不足してしまう可能性があります。
だから大切なのは、
「何を減らすか」だけではなく、
「何をしっかり摂るのか」。
さらに、体重だけを見るのではなく、筋肉量など身体の中身にも目を向ける。
単に体重を落とすのではなく、健康な身体をつくりながら体重を管理するという考え方が大切です。
整骨院だからこそ、身体全体を見る
「整骨院なのに、食事の話まで?」
と思われるかもしれません。
しかし、私たちが向き合っているのは「肩」や「腰」という一部分だけではありません。
その人の身体です。
身体を検査する。
痛み以外の不調も確認する。
そして必要であれば、食生活や栄養状態にも目を向ける。
身体を部分ではなく、広く見る。
食生活や栄養について考えることも、若松・みらい整骨院が身体を良くするために大切にしている守備範囲の一つです。
では、
「自分の身体や食生活の状態を、どうやって知ればいいのでしょうか?」
次回は、体重だけでは分からない身体の状態を、体組成や実際の食事内容、健康診断・血液検査、遺伝子検査などから考えてみます。



















